【読み物】大脳皮質とベイジアンネット:一杉先生
全脳アーキテクチャと呼ばれるプロジェクトを主催していらっしゃる一杉先生が、2011年に日本ロボット学会誌上に出された大脳皮質とベイジアンネット(2011)を読んだ。
概要
本記事では、大脳皮質のモデルとしてBESOMモデルを提唱する導入を述べてある。
大脳皮質には、二つのネットワークがある。
一つは、解剖学的な違いや他の組織との接続の仕方の違いによって決められている領野どうしのネットワークである。視覚や感覚・運動制御、行動計画、言語理解などをつかさどる領野は、時には上下関係を持って相互に接続している。
二つ目は、領野内で組まれている6層の層どうしの結合である。層どうしの結合は複雑なものになっていて一見不可解だが、ベイジアンネットの枠組みで考えると整合性が見られるとしている。
考えたこと
さらに深めて知りたいポイント
知らなかったこと
- 皮質の縦方向の構造である、マクロコラム・ミニコラムに関しては聞いたことがなかった
疑問に思ったこと
- 大脳皮質が脳の中で知能をつかさどる最も重要な部分であるという背景はどこにあるのだろう
- 大脳皮質の機能とモデルとの相同性を述べる際に、列挙してある項目が必要十分であるということはどのようにしたら証明できるのだろうか
- すでにあるモデルとの相同性を考えるのではなく、脳機能から新たなモデルを構築することは可能なのか